flowering dogwood

社会人5年目。
「若手」と言い張る中堅予備軍。
新人教育係。
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# それはある日、突然に。
脳梗塞。

今朝、出勤すると、うしろの島でなにやらごそごそやっている。
ラインの上司が、隣の席のおばちゃんと何か話している。
この2人が雑談してるのなんて珍しいなと思っていたんだけど。

そうではなくて、ツライということを訴えていたのだろう。
どんどん増えるギャラリー。駆け回る庶務のおばちゃん、看護士さん。到着する医師。

いつから具合悪いの?え、昨日から!?
血圧を測る。

目の前で、庶務の人が電話をし始める。
「50代男性で、全身に痺れが出ている状況。動けないようなんです。」

もう、涙が出そうだ。

救急隊員、到着。

いつからですか?具体的に、何時から?
バスに乗る時?それは何時?6時半頃ですね。
腕を前に出して、握ったり開いたりできますか?
周りの人、いつも顔見てますよね?今日はいつもと違いますか?
「違います」
向かいに座っている上司が言った。私は背中合わせだから顔が見えない。


左顔面麻痺で、どうのこうのと報告している。

涙が出そうだ。泣けるのなら、泣きたい。

彼はまだ50代で、わたしのおばあちゃんが倒れたときと歳が近い。
麻痺とか、言われると、どう考えても脳の関係でしょ。どうしよう。どうしよう。

手が震えて、何かやろうとして画面を開くも、全くアタマに入ってこなかった。

でも自覚症状があるだけすごい。なんで座っていられるんだ。
動けないと自分で訴えられたならまだいいほうだと思う。
だからこそ、また、泣きそうだ。少し猫背な小さな背中が、ツライと言っていて、
不安だと言っていて、質問に答える声は聞こえなくて、ぶつぶつ言っていて、
もう、もう、見ていられなかった。

思い出すだけで、今も、涙が出そうだ。喉の奥が、痛い。

あっというまに担架に乗せられて、シューシューいうやつが装着されて、
運ばれていった。お願いだから、助けて。

夕方報告されたのは、やっぱり脳梗塞で。
付き添った人が部屋を出るときには、手を振れるまで回復していたらしい。
意識があるだけ、本当によかった。集中治療室にいるみたいだけど、意識がある。

私の習字の先生は、倒れたきり、そのままだったから。突然、別れが来たから。
あんなお別れは、もうやだ。そう、それも、かれこれ10年前の11月。この時期だった。

だから、意識があって、自分で訴えることができた上司は、軽いほうだと思う。
そう信じたい。

おばあちゃんは、強い。
私が物心ついたときにはもう右半身不随だった。
それでもいっぱい旅行に行ったし、左手でごはんも食べる。庭で草むしりもするし、
体が動かないだけで頭は動くから、台所に立たないけど料理の指示ができる。

彼は、そこまで、闘えるだろうか。
もし、後遺症が残っても、受け入れてくれるだろうか。あぁ、涙が出そうだ。

働き盛りで、誰もが頼りにしてきた一番の上司が、突然、第一線を退いた。
リハビリを経て職場に復帰しても、今までのようにガンガン働かせることはできないと思う。

だから私たちは、直属の上司が不在にしても、持ち場を守ろう。
不安や涙を堪えながら、また一歩、踏み出さないといけない。

動けなくて、受け答えがまともにできない今日の小さな背中は、忘れないだろう。

生きててくれて、ありがとう。

そして、彼より年上な私の両親が何もなく元気でいることが奇跡だと思った。

ありがとう。ありがとう。
| comments(0) | trackbacks(0) | 23:45 | category: 5年目 |
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