途中退席するとわかっていてリーダーが打合せに同席しにきて、噂のイケメンに斬り込む。
「ここの担当になってどれくらいなんですか?」
「ちょうど1年くらいですね」
「というと、社会人になって?」
「6年目・・です」
つばを飲む私
「西暦で言うと何年うまれ?」
「1982年です」
・・・ごくり
私に向かって聞くリーダー
「年上?」
「はい、年上です」
「でも、アブナい、アブナい!!ギリです、ギリ。」
早生まれだったら1浪してないと6年目にはならない。
普通の生まれだったら、現役で社会人になった(私と同じ)計算。
やっぱり、同世代の勘というのが一番効果あるのだろうか。
「同い年か、少し上くらい」と思っていたけど、正解だった。そんな話題で少し打ち解けた私たち(←と勝手に信じている)は、
その後順調に打ち合わせし、失笑とはいえ「笑い」を引き出した、と思う。
「あの彼から笑いを取ろう」プロジェクト、半分達成?
苦笑・失笑は認められないとリーダーには言われたけど。
その後、売店に行くときにちょうど夕飯を食べに来ていて、ふと気付いて、
「ほぉぉぉ!!」と声を出してしまい、気付かれ、でもそのときは笑顔で挨拶してくれた。
それはさすがに合格では?
その後電話しても、少し話しやすそうにしてくれて、
「これはマルつけないんですか?」との質問に、
「そ、そうですね。つけましょう」と言ってくれた。
今までなら、「そうですね、つけます」だったかもしれないけど、
「ましょう」と
言ってくれたことに親近感を覚える。自分が年上だと確認できたからか?
一緒に仕事してるって感じがする。
仕事は真面目にやってくれていて。成果物からはそれがちゃんと伝わってくる。
たとえ品質はよくなくても、手は抜いていない。そこはすごいと思う。
むしろ彼よりかなり先輩の小さいおっさんのほうが、手抜きなとこある。
だから、しこしこやってくれてるとこは、あの会社の風土からするとかなりよいほうで、嬉しい。
信頼関係、とまではいかないけど、少し、進んだかな。少しずつ、構築していかないと。
どうせ息の短い案件。半年後には、私たち、もう一緒に仕事しなくなるんだね。
今日はついに、食堂のレジの近くで食事している姿を確認した。
そのメンバーで食べてるんだね。なんだか微笑ましいくらいだった。